先週1週間、それこそ目のまわるようなスケジュールを必死にこなしていたため、長期投資家日記もまるまるお休みさせていただきました。
大きなところでいくと、オペラ財団の公開オーディションが17日には東京で、20日は京都で行われた。 告知期間が短かったにもかかわらず、合計30名の歌手が挑戦してくれた。
オペラの本場イタリアへ留学できるとあって、皆さん真剣そのもの。 あえて言えば、人生を賭けたオーディション挑戦といった感があった。
イタリアから招へいした4名の公式審査員も、さすが本場の厳しさだと頷かされるほどの緊張感を、会場にビンビン響かせてくれた。 京都では、興味を抱いたテノール歌手に、これでもかこれでもかと審査員がモデルを示し、それを繰り返させた。 どこまで修正能力があるのか試したわけだ。
オーディション後、長時間にわたって審査員の間でああだこうだと評価を重ね、自分も含めた面接で最終的に8名を合格とした。 当初、1名から2名ぐらいをと考えていたものが、すごい大盤振舞いとなってしまった。
理由は簡単で、すごい可能性を感じたからだ。 ありがたいことに、さわかみ財団の活動がイタリアで評価され始めていて、ボローニャ・ローマ・トリエステの3大歌劇場が、それぞれ2~3名の受け入れを承諾してくれた。
通常のオペラ留学だと、イタリアまでの渡航費と滞在費が出るぐらい。 後は、自分でイタリア語学校に通ったり、指導してくれる先生を探して個人レッスンを受けるだけ。
うちの場合は、それにプラスしてというか信じられないことに、3大歌劇場へ出入り自由の特典がある。 本場イタリアのセリエ A と呼ばれるトップクラスの歌劇場では、チャンスをものにしようと切磋琢磨しているオペラ歌手の卵たちが一杯いる。 その厳しさに直接触れることができるわけだ。 これは得難い経験となる。
そういったところに放り込んで、どこまで伸びるか試したい人たちが8名もいたということになる。 決めたのはいいが、財団の予算どうしましょうというのが、今日からの課題となってきた。
他に、来年のオペラ公演候補地の視察、今年の会場となる京都国立博物館そして姫路の白鷺城へイタリア人の演出家を連れていって現地視察と記者会見。 その合間に、寸暇を惜しんで原稿書き。
そして週末は、2日間まるまる原稿書きに充てて、ようやく書き終えた。 そんな1週間でした。 明日から通常のペースに戻れるでしょう。