やっぱり長期投資の勉強会

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 昨日の続きとなるが、若者の雇用を増やすには日本経済の成長率を高めて、雇用機会を創出するしかない。 それには、大幅な法人減税で企業に前向きの投資を促すのが一番効果的である。

 もうひとつ、個人の預貯金マネーを経済の現場へ流し込ませることになる、長期投資の普及も欠かせない。 そのキーワードとなるのが、貯蓄から投資へをあらため、貯蓄から投信へだ。 投資なんかやったことのない人が圧倒的に多い日本で、さあ投資を始めましょうといっても、はい分かりましたということにならない。

 その点、本格的な財産づくりを目指す長期保有型の投信なら、定期預金のつもりでスポット購入しても良いし、毎月の積み立てプランに参加しても良い。 そういった投信なら、きちんと長期投資してくれるから、安心して任せておける。

 問題は、そういった長期保有型の本格派投信をどう見つけ、どう最初の一歩を踏み出してもらうかだ。 なにしろ、相手はこれまで預貯金しかやったことのない人たちである。 それでなくても投資と聞いた瞬間に身構えてしまう人たちを、どう投信購入まで誘導できるか? 

 一番の方法は、成功モデルを見せてあげることだろう。 世の中は百聞は一見に如かずで、本格派の投信を購入することで、預貯金をはるかに上回る財産づくりが出来るというのを、自分の目で確かめることでようやく自分もやってみようかとなる。

 その成功モデルだが、いまのような投資環境の悪いときは成績など出ようもない。 ひたすら安値の買い仕込みを続け、じっと上昇相場の到来を待つしかない。 本当は、こんなときほど長期投資マネーが経済の現場へどんどん流れ込んできてもらいたいところ。 ところが、肝心の預貯金マネーは、投資とやらの成功モデルを確認することなしに動くことはまずない。

 この、ニワトリが先か卵が先かの問題をほぐさないことには、個人の預貯金マネーを日本経済活性化に結びつけることは難しい。 やはり、地道に長期投資の勉強会を続けて、一人でも多くの人々に夢と勇気を持って行動に移ってもらうしかない。 それも、貯蓄から投信へという前に、経済においてお金をまわすことがどれほど重要かを知ってもらうところから始めるのだ。

 そんな意味合いもあって、東京証券取引所主催の勉強会が、今週は日曜日が香川県の高松市で、翌月曜日がお隣の徳島市で開催される。 投資経験なしの方々に出来るだけ多く参加してもらいたいものだ。

 もちろん、投資経験ありの方も歓迎。 これまでの銭ゲバ投資に近い株式投資と、本格的な長期投資との違いをしっかりと認識してもらえれば、それはそれでいいことだと思う。

 

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