小冊子まあまあの出来

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 株式会社ソーシャルキャピタル・プロダクション(SCP)から発刊される小冊子、長期投資シリーズの第2巻が大体出来上がった。 5月半ばまでといっていたので、大よそ予定通り。

 今回は長期投資の企業分析というテーマだったので、はじめ相当に硬いものになっていった。 しばらく書き進めて読み返してみたら、ちっとも面白くない。 理論とか分析とはそんなもんだといえば、そうなんだろう。 でも、そういった難しいものなら学者先生や専門家に任せても良いだろう。

 やはり、こちらは庶民派の代表として、小難しいことは最小限にして、だれにでも分かりやすいものにしよう。 大事なのは、理論や分析ではなく実践である。 長期投資を実践していく上で骨格となるようなものだけを、この小冊子を読み進めているうちに身につけていってもらえたら、それで十分ではないか。

 そう考えて書き直した。 書名は、長期投資家のための企業分析と実践である。 はじめにでも書いたように、100の分析よりも1の実践が大事。 これから本格的な長期投資を進めてもらう上で、まあこのぐらいは頭へ入れておいても損はないぐらいの硬さにしたから、頭でっかちの人には物足りないかもしれない。

 それでも構わないだろう。 なにしろ、長期投資にしろすべての経済活動は行動ありきなんだから。 いま株価は安い。 先ずは、たっぷり買っておいて、その上で本書を読んでみてください。 今ここで買った株を、本書を読んで得たちょっとばかしの理論武装で見直してみる。

 おそらくだが、素直に選んだ株は本書に書いたような分析に乗っているはず。 ちょっと儲けてやろうと下心があった銘柄は、今は良いかもしれないが長期的にはどうかなといった面に気がつくと思う。

 もうひとつ。 本書では大事なことをさらっと書いておいたから、さらっと読んでしまうとそれで終わり。 企業経営にしても、経済全体にしても、いろいろな価値観や利害関係が何重にも織り重なって出来上がっていくものである。 でも、根っ子は変わらない。 いつも根っ子から物事を考える癖をつけていくと、基本の大事さがひしひしと感じられるものだ。 本書を折に触れて読み直してみてください。

 

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