寄付が日本の消費を拡大させる

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日本経済がずっと低迷を続け、社会も活気を失ってきている。 若い人たちも間からも日本の将来が不安だとか、明るい夢を持てないといった声をあちこちで聞く。

どうして、こんなにもダラシない経済になってしまったのだろう? それは国民がお金をつかわなくなったからだ。

かつては、より豊かな生活を実現させようと、次から次へとモノを買い揃えていった。 国民がドンドンお金をつかったわけだ。 それが日本経済の高度成長を力強く下支えした。

ところが、家電製品など豊かな生活にあこがれたモノがほとんど揃ってしまった。 耐久財への消費がストーンと落ち込み、それが日本経済の成長率を下げる悪循環へとつながっている。

どうしたら、この悪循環を断ち切れるのか? どうしたら、かつてのような元気あふれる経済や社会に戻せるのか?

お金をつかうことだ。 といっても、大方のモノは買い揃えた。 もうこれといって、新たに買いたいモノはない。

さあどうするか? これからは、国民がモノへの消費を超えた、お金のつかい方を覚え、それでもって経済活動を拡大発展させていくのだ。

モノの購入を超えたお金のつかい方で、生活の豊かさや人生の満足を味わう。 そこに喜びを感じるのだ。

趣味・文化・教育・芸術・スポーツ・技術や研究・寄付・NPO・ボランティア等、なんでもいい。

そういった分野でお金をどんどんつかってやれば、そちらの方向で経済活動が活発化し、雇用も生まれ新しい産業となっていく。

その中で、寄付は消費の拡大に直結する重要な役割を果たす。 所得が低く日々の生活にも苦しんでいる人々に寄付がまわれば、即座に食や衣服などへの消費が発生する。

また、たとえば音楽家やアスリート達も多くはギリギリの生活で頑張っている。 彼ら彼女らに寄付が届けば、これまた楽譜を買ったりシューズを新調したりと消費に直結する。

これらはいずれも日本全体の消費拡大という形で、経済の活性化に大きく貢献する。

寄付という経済行動がなければ生まれなかった消費を、日本経済に上乗せできるのだ。

そう、寄付という社会行動の経済効果はきわめて大きいのだ。 そのことを、世に強く訴えていきたい。

12月は寄付月間である。 ウチの、お金をまわそう基金のHPを覗いてもらって、社会の片隅で頑張っている社団法人やNPOの活動を、広く世に知ってもらいたい。

そういった善意あふれる活動を、できるだけ多くの人々でもって支援していく流れを太く大きくしていきたいものである。

皆さんの温かい気持ちを発端に、多くの人々を巻き込みながら、日本社会を明るく活気あるものにしていこうではないか。