2000万円問題、じわっと広がっているね

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あちこちの話を聞くに、例の2000万円問題が、いい感じで浸透していっているようだ。

金融庁の報告書を担当大臣が受理を拒否したり、政府関係者が反発してくれたことが、かえって良かった。

国などが慌てて否定すればするほど、国民の間では「やっぱり、年金は当てにしない方がいいんだね」といった、覚悟らしきものが醸成される。

覚悟? 国がなんとかしてくれるだろうといった、未練がましい気持ちがストーンと抜け落ちる。

そして、「自分でいろいろ考えないと、ヤバいぞ」という意識を、人々は持ちはじめているのだ。

これは、いい傾向である。 この際、このムードを一気に広げて国民運動にしていきたいものだ。

先ずは、自分年金を含め老後の準備はやっておいた方がいいという社会認識を高める。

やたらと不安心理を煽るのでなく、自分で自分の将来と老後を考えるのが当たり前なんだよという社会認識だ。

それでもって、国になんでもかんでも任せっきりにしている、日本社会特有の甘え体質を、自助自立の方向へ持っていこう。

次に、自分年金を考えるというのは、自分の将来に対する責任を負うことで、その意識を高めるのだ。

どういうことか? なにをどうすれば将来がより安心なのかを、自分の頭でしっかり考えること。

たとえば、ほとんどの人が安心で確実という言葉でもって、そのまま預貯金に預けっぱなしにしている。

それで、どれだけの財産となるのか一度ためしに計算してみるといい。 いま預貯金だと、年0.1%にもまわらない。

ということは、100万円が20年で102万円、30年で103万円にしか殖えない。

それが、さわかみファンドの20年近い実績(積立て投資で)の年5.3%だとどうなるか?

100万円が、20年で280万円、30年で470万円だ。 40年なら789万円と、価値のある殖え方をしてくれているよね。

では、他のファンドなら? うん、さわかみファンドよりも成績が良いといわれているファンドが結構あるのは事実。

ここで考えなけばいけないのは、良い成績とやらが一体どの期間での成績なのかだ。

3年とか5年、あるいは10年すごく成績が良かったといっても、しょせんその期間でのこと。

果たして、それらのファンドが30年40年先まで同じような成績を出し続けてくれるだろうか? 自分年金として安心できるだろうか?

その点、さわかみファンドの20年の実績は、いぶし銀のような輝きをみせている。

株価全般が1982年の水準まで下がってしまった暴落相場を2度も潜り抜けての、年5.3%だ。

このように、自分の頭で考えて何をすべきか判断するのが、本当の金融あるいは投資リテラシーというものである。