お金をまわそう

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生活者株主と並んで、お金をまわそうという言葉を、日本中そして世界に広げたい。

その考えでもって、オペラ財団に並んで、「お金をまわそう基金」という公益財団を発足させ、活動のピッチを上げている。

昨日は、お金をまわそう基金が主催して、2度にわたって「さとにきたらええやん」という映画を上映し、懇親会もやった。

大阪の釜ヶ崎でたくましく育っていっている子供たちと、住人たちとのかかわりを映画にしたもの。

重い社会テーマを突きつけてくるが、人としての優しさや励ましにホッとさせられる。

同時に、寄付の文化を高めていくことで、どんなことができるのだろうか、あれこれ考えると熱くなってくる。

生活に苦しんでいる人達のところへ寄付がまわれば、その人たちに喜んでもらえるだけではない。

日頃から生活を相当に抑えている人たちだ。 今日はお腹いっぱい食べようとか、画材や楽譜を買おう、スポーツシューズを新調しようと、すぐさま新規の消費につながっていく。

新規消費が発生した分野で経済活動は高まり、雇用も創出できる。 つまり、経済活動が拡大するのだ。

かりに、預貯金マネー872兆円(日銀速報2018年3月末)の、たった3%が寄付にまわるだけで、26兆円の新規消費を発生させられる。

それで、日本経済はいとも簡単に5%成長するわけだ。 もちろん、寄付がまわっていった分野で新規産業が生まれてくる。

アベノミクスがいくら頑張ったところで、2%成長もしない。 それでいて、国の借金はどんどん積み上がる。

だったら、寄付をはじめとしてお金をまわすことを、個人個人が意識的に高めていく方がはるかに賢い。

それでもって、多くの人々に喜んでもらい、経済の拡大発展にもつなげていけるのだから、万々歳である。

そう、成熟経済の日本社会では、長期投資の文化と、お金をまわす文化を高めることが必須なのだ。

明日は早朝から出張のため、長期投資家日記はお休みです。