今日の表題は、あえて皮肉っぽく皆さんに尋ねたもの。 おそらく100人中の100人が、アベノミクスでもなんでもいいから、とにかく日本経済を元気にしたいと願っているはず。
アベノミクスはいってみれば、日本経済活性化への国民共通のスローガンみたいなもの。 もし上手くいかなかったら、次の人が別のスローガンを掲げるのだろう。
さて、ここからが皆さんへの問題。 アベノミクスでもなんでもいいが、デフレを克服し景気が上向いてきた時、皆さんはその波に乗れますか?
たとえば、黒田日銀総裁が唱えるなにがなんでもの2%インフレ目標。 それが達成となる頃には、物価全般が2%とかの上昇をみているはず。
そうなると、今0.02%にしかまわらない預貯金に置いてある個人マネー810兆円は、年間で1.98%の購買力減少となる。 16兆円の価値が飛ぶわけだ。
それが今年だけではなく毎年続くわけで、10年で19.8%つまり2割の財産価値喪失となる。 いまの810兆円のうち、160兆円分の価値がなくなるのだ。
おそらくだが、10年の間には2%どころか5%を上回るような物価の高騰もあるだろうから、預貯金価値の目減りはちょっと怖くなるほどのスピードで進むことも大いにあり得る。
ここまで読んできて、皆さんは何らかの対応をしていると自信もって言えますか? インフレ目標だけではない。 消費税の8%から10%への引き上げだってあるよ。
いまからでも遅くはない。 本格的な長期投資に財産を乗せておこう。 たとえば、うちのさわかみファンドはそろそろ15年になるが、年に均して4・5%にまわっている。
ずっとデフレ経済が続いた間でも年4・5%にまわっているのだ。 これから2%とかのインフレが現実になってくれば、それこそ待ってましたの長期投資の実力発揮場面となる。 かなりの成績上昇が期待できる。
これまででも、預貯金とは年で4.48%の利回り差だ。 さわかみファンドの方がずっとましだったが、そこのところが意外と理解されていない。 ここから先、さわかみファンドの価値評価はグーンと上がるのだろう。
別に、さわかみファンドの宣伝をしたいのではない。 預貯金にボケッーと810兆円もの巨額資金を寝かせたまま、財産価値目減りでユデガエルになってもらいたくないだけだ。
預貯金のたった10%でも、われわれと一緒に長期投資をしてもらえば、アベノミクスなどなくても日本経済活性化を果たせる。 同時に、インフレに乗った財産づくりもできていくんだけどね。