いまは猛暑だから、猛暑に勁草を知ると言い換えようか。 疾風でも猛暑でも構わないが、厳しい環境下では多くの中途半端な草がなぎ倒され、本当に強いものだけが残る。 さしづめ今なら、本物の長期投資家かどうかが試されていると考えて良いだろう。
なにしろ、日本株だけが低迷にあえいでいる。 これだけユーロ不安や米国経済のモタツキを大騒ぎしているというのに、米国はじめ欧州主要国の株価はリーマンショック後の2009年年初からは80%ほど上昇している。 もちろん一直線の上昇ではなく、幾度となく上がっては売られを繰り返しながらの80%上昇だ。
ひとり日本株はずっと低調な動きを示している。 海外に引っ張られるようにしてちょこっと上がるものの、下げるときは一人前以上の大幅下げを繰り返す。 なんともだらしない限りである。
だから、表題で疾風に勁草を知ると書いたのだ。 これだけだらしない相場展開が続くと、いくら長期投資で頑張るぞと思っても、すこしずつ気持ちが萎えていくのではないかな。 こういったときほど、本物の長期投資家かどうかが試されるわけだ。
といっても、日本の場合は本格派の長期投資家が出てくるのはまだこれからのこと。 読者の皆さんを始め、既に多くの方々が長期投資に踏み切っておられ、この環境下で悪戦苦闘を重ねているのが、筋金が入ってくるのはまだこれからだ。 いつかそう遠くない先に、株価全般が大きく上昇に転じてくるのだろうが、その時にはじめて長期投資を頑張ってきた醍醐味をたっぷり味わうことが出来る。
今回を乗り切って大きな ”やったぜ感” を味うことで、長期投資家としての筋金が入ってくる。 まあ、その日まで皆さん一人として脱落せずに頑張りましょう。 先週も書いたが、今年は夏枯れではなく、かなり熱い相場上昇が見られそうな年になりそうなので、楽しみですぞ。
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