各国の選挙

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 フランスの大統領選挙、ギリシャの総選挙、どちらも現政権を拒否ないし否定する結果となった。 経済活動が低迷し、失業や雇用不安に対する国民の不満が高まっているわけだ。 これは、フランスやギリシヤだけのことではなく、先進国のどこも多かれ少なかれ頭を悩ませている問題である。

 ただ選挙を経て新政権が登場しても、問題の多くはくすぶり続ける可能性が高い。 その根っ子には、金融バブル崩壊の後始末が遅々として進んでいないという現実がある。 高値づかみしてしまった債権勘定を損失処理できないまま、その負担にどの国も喘いでいる。

 日本は世界の金融バブルからやや離れた立ち位置にあったが、いかんせん80年代後半のバブルの後遺症にいまだ苦しんでいる。 国の財政がもう後がないほどまでに悪化しており、まともな成長戦略すら打ち出せない状況にある。 他の先進国と同じ悩みに苦しんでいるわけだ。 

 総選挙もそう遠くはないだろうが、新しい政権が誕生しても多くの問題は引きずったままとなるに違いない。 民主党のダメさ加減は国民の誰もが承知するところだが、かといって自民党もどんな政治をやりたいのかはっきりしない。

 いっそのこと、有意の若手政治家達がそれぞれの党から飛び出して、本格的な政策集団を結成してくれた方が、国民の期待を託しやすい。 大阪などでは新しいうごめきが出てきているが、国政のレベルでは相も変わらず既存政党にしがみついて数合わせの呪縛から抜け出せない人たちばかり。 このままだと、選挙にも多くは期待できそうにない。

 発想を変えよう。 要は、経済活動が活発化すれば良いだけのことだから、民間でさっさと動いてしまおう。 経済なんてお金さえ活発に動けばいくらでも元気になるのだから、預貯金に寝かせてあるお金を意識的に経済の現場へ放り込んだやるのだ。 消費でも長期投資でも構わない、とにかくお金をつかって日本経済を元気にさせようじゃないか。

 

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