昨日、直販投信8社の代表が4半期ごとに集まる定例会議があった。 そこでは毎回、各社の直近3か月間の顧客動向から収益状況まで情報を共有し合う。
総じて、各社とも順調に伸びている。 ただ、ファンドを設定して10年を超す2本のファンドはどうしても解約売りに遭遇してしまう。 とりわけ、さわかみファンドは設定して15年たったこともあって、高水準の解約が続いている。
ファンド保有者の多くがそこそこの財産づくりをしていただけての解約なので、こちらとしても良かったねとなる。 さりながら、設定後まだ若いファンドがグングン伸びているのをみるに、複雑な気持ちに襲われる。
とはいえ、新規の投資家顧客がどんどん増えていってくれれば、古いお客様の解約をも超えて次なる成長ステージに入っていくだけの話。 そのあたりは、さわかみ投信の現経営陣がいろいろな戦略を実行に移しているから、これからの楽しみにしよう。
ともあれ、さわかみファンドをはじめとして直販ファンド13本は、そろそろ大ブレークしても良いところに来ている。 なによりも、成績が他の投信を圧倒している。
基準価額が2万円を超えるファンドは3~4本あるし、残りの8~9本も1万円を大きく上回っている。 4000本を超す一般投信の過半が設定時の基準価額1万円を下回っている現状をみるに、直販ファンドはいずれもダントツの成績を誇っている。
また、直販ファンドでは毎月の積立投資顧客が多いのも、すごいことである。 それだけ、長期の財産づくりをしたいという投資家層をガッチリつかんでいるといえる。 日本の投信は短期の乗り換え営業にさらされがちだが、直販ファンドはまったく違う投資家層に支えられているわけだ。
唯一の悩みというか忸怩たるところは、直販ファンドの良さと生まじめがなかなか世の中に伝わらないことだ。 運用成績も良いし、本気で長期の財産づくりをお手伝いしようとしているのに、それがなかなか広がらない。
その悩みをブッ飛ばすような大ブレークが、今年どこかであるぞといった予感がする。 その布石も打ってきたし、なによりも世の中が本物の投信ファンドに対する認識を高めざるを得ない状況になってくる。
どういった状況かは、これから逐次この長期投資家日記で書いていこう。 はっきりしているのは、できるだけ早くできるだけ多くの財産を本格的な長期投資に乗せておくことだ。