今日にも野田総理が選出され、近日中に野田内閣が発足する。
前任者のみならず、最近の総理大臣のだれもが実現できなかった政治課題に、
勇猛果断に挑戦してもらいたいものだ。
その最たるものは、成長戦略である。
財政再建も喫緊の重大問題ではあるが、経済のパイが大きくならないことには、どうにもならない。
成長戦略の骨格は、いかに民間の資金と事業エネルギーを最大限に引き出すかだ。
天文学的な借金で身動き取れない政府には資金もなければ、事業家精神もない。
ただ、官業ビジネスといわれるように非効率とスピード感のなさだけが売り物である。
一方、民間ビジネスには競争がある。
適者生存と優勝劣敗の競争に揉まれてきた企業だからこそ、
想像力や工夫といった面も鍛えられており、次から次へと新しい価値を生み出してくれるに違いない。
絶え間ない新しい価値の創造こそが、成長のエネルギーとなっていくのだ。
お手並み拝見というよりは、とにかく目一杯やってもらいたいものだ。