会長になって

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 6月30日に、社長を退き会長になった。 社業は新経営陣に全面的に任せたから、相当に時間的な余裕が生まれると思っていた。 空いた時間で、これまで暖めてきた夢を次々と事業化してやろうと楽しみにしていた。

 ところが、時間が浮くどころかますます忙しくなってしまった。 社業の引継ぎは時間の問題で軌道に乗っていくので、その部分の時間は計算の中。 そして、さわかみファンドをさらにさらに大きく育てていくことは、会長になっても手綱を緩めるなどあり得ない。

 それ以外に、いろいろな依頼が外から次々と舞い込んでくるのだ。 会長になったからというのは、そのうちのほんの一部。

 大多数が新しい案件。 出版依頼のことは前に書いた。 一冊目は既に書店に並び、初版は完売し重版がかかった。 もう一冊は、今日ゲラ見直しが終わって印刷に入る。

 他にも依頼が続々と入ってくる。 それらのほとんどが即座にお受けすような案件ばかり。 よくよく考えてみれば、なんのことはない。 どれも、これからやろうとしている辺りに関連する事なのだ。

 さわかみグループとして、今後やっていこうとしていることの多くが、世の中の方から依頼のような相談のような形で舞い込んでくるのだ。これは、おもしろい。 どれも断片的な依頼とか相談ばかりだが、それらを形にしていくのが事業だから、われわれの出番である。

 いま、これはグループの統括会社さわかみホールディングスの中で、あれこれ整理しつつ構想を練っているところ。 年末から年初にかけて、具体的な動きが表面化してくるのだろう。