熊野古道修復

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 さわかみ財団が展開している社会活動のひとつに、熊野古道の修復作業がある。 和歌山県との打ち合わせでは毎回、さわかみさんとこにはここをお願いしますと、結構きつい作業をいつも頼まれる。

 これまでの植林作業や下草刈り、そして熊野古道修復などで実力を発揮してきたからか、県の方の期待も大きい。 あそこは本気で仕事を仕上げてくれるといった評価も高いようだ。

 それもあって、今回の熊野古道も相当に本格的なものだった。 夏の台風で和歌山県は大雨の被害が甚大だった。 川は氾濫し、山間部は鉄砲水によって数多くの橋が流され、道路は寸断された。 そのひとつを復旧しようというわけだ。

 自分はセミナーと大学での講義があり、残念ながら参加できなかったが、われわれグループからの15人は大活躍してくれた。 彼らからの報告と写真によると、よくやってくれたの一言である。

 県の職員と力を合わせて、瓦礫の撤去搬出から始めて、土砂に埋もれていた橋を穿り出したり、川の流れを元に戻したりで作業は相当にきつかったようだ。 それでも、予定時間を前倒しで無事に任務は完了した。 写真を見るに、さわかみグループ土木班といった面々の顔付きが、やたら誇らしげだった。

 作業を終えた夜は、風呂へ入ってから酒とどんぶり飯をかっ込んで、そのまま7時半ごろには爆睡に入ったらしい。 いいよね、そういった力仕事でくたくたになって寝るなんて、現代人が忘れかかっている風景のひとつではないだろうか。

 

 

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