地道な訴えかけ

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 最近は、さわかみファンドのお客様を越えた、もっと広い範囲で長期投資を啓蒙しようと力を入れている。 啓蒙というとおこがましいが、あえて啓蒙といいたい。 なにしろ、できるだけ多くの人々に長期投資の良さと必要性を分かってもらうことが、その人達にとっても日本の将来にとっても大事なのだから。

 皆、よく分かっている。 日本の財政は危険水域に入っており、既に1000兆円を超える国の借金はいつか国民が払わなければならない。 また、年金はじめ社会福祉の財源もどこまでもつか、どんどん怪しくなっている。 そして、今のままなら人口は減っていく一途だし、高齢化はまだまだ進む。

 そう、国をどこまであてにしてよいものかなど、もはや問うている段階ではないのだ。 一刻も早く、国民一人ひとりが自助自立の道を歩みはじめることだ。 それが、自分の将来を確固としたものにしていくことになり、日本社会の安定的な発展にもつながっていく。

 そこで、最強の武器となるのが長期投資であり、長期保有型の投信なのだ。 すこしでも多くのお金を経済の現場に投入してやって経済活動を活発化させることが、まわりまわって人々の、そして自分の収入増加につながっていく。

 その時、生活者に欠かせないと思える企業を応援していくという方向でお金を投入することが重要で、それが経済活性化や時々刻々と出来上がっていく社会の質を良くしていくことになる。 そこに住むのは、われわれ自身であり、子供たちである。

 経済の現場にお金をまわしてやるといっても、具体的にどうしたら良いのかわからない。 また、まとまった資金があるわけでもない。 そういった人たちのためにこそ、長期保有型の投信がある。 誰でも1万円から長期投資の航海に参加でき、いつでもいくらでも資金を追加できるし、必要な時は入用額だけ解約すればいい。

 良い社会をつくっていこうよという万人の思いを背に受けて、さわかみファンドなど長期保有型の投信はていねいに企業リサーチを重ねては、ここぞという時に断固たる応援買いを入れる。 そういった骨太の長期運用をぶれることなく推し進めることで、ファンド仲間の皆さんと一緒に良い社会を築いていける。

 これらの作業の一つ一つが、自助自立の生き方につながっていくわけだ。 そんな啓蒙活動を、もっともっと拍車をかけていこうと思っている。