この3週間というもの、株式市場は大荒れの渦の中にある。 為替相場も激しく揺れている。 寸前までの株高と円安の基調が崩れ、この先どうなるのか方向感を失った投資家が右往左往している。
その方向感だが、ここまでの株高や円高を後追いしてきた人たちにとっては、新しい相場展開が見えてくるまでは様子見するしかないだろう。 もともと、相場の動きがあって初めて、買うか売るかの市場参加をする投資家たちだ。 自分の意思や判断で投資行動できないのだから仕方ない。
そういった相場次第の投資家の中には、ヘッジファンドなども入ってくる。 彼らはここまでの暴落相場を一気に売り崩したり、反転局面を買い上がったりしてボロ儲けしてきたが、そろそろ警戒モードに切り替えるはず。 ぽっと出の若い運用者は別として、すこし経験を積んだヘッジャーなら、相場の怖さを知っている。 いい気になって相場をもて遊んでいるいると、いつかどこかで相場にやられてしまう。
一方、われわれ長期投資家は相場動向に神経を使うことはない。 相場なんてものは、多くの投資家が買えば上がるし売れば、下がる。 そんなものに一喜一憂したり、神経を尖らせるなど、まったくの無駄。
それよりも、将来的な価値の高まりを見据えて、市場評価が低いところでしっかり買っておく。 そういった投資本来の姿を愚直に追及するだけだ。 事業家も投資家も自助自立の精神で前へ前へと進むところにこそ、大きな実りを得られるという世の真理を信じて疑わないからだ。
そろそろ、日本株市場はスピード調整の下落局面から根固めの段階に入っていくのだろう。 ここは資金ある限り、しっかり買っておきたい。 アベノミクスの具体的な成長戦略がこれから打ち出されるだろうし、企業の業績も上向きだしているから、株価の長期的な方向は上だ。
株価が大きく下がろうと、企業は頑張っている。 こういう時こそ、長期投資家の断固たる応援買いが、経営者や従業員に大きな勇気と励みを感じてもらえるのだ。
今日は夜8時5分から、Investors TV で生放映。 1時間ちょっとの番組で、視聴者の皆さんからの質問を皆で考えましょう。