今日は準大手証券の幹部に発破をかけにいってくる。 発破をかけるなんて時代がかった表現に聞こえるかもしれないが、先方の社長もまったくの同意見。 たまたま先週、年始の挨拶に立ち寄られたときに、今年は気合を入れていかなければで急遽セミナーが決まった。
バブルが崩壊して21年、あるいはその前から日本の証券会社はずっと地盤沈下の道をたどっている。 株式売買手数料の自由化で収益基盤が弱まったこともあり、より有利に販売手数料を稼げる投信販売にどんどん傾斜していった。 その反動として、どの証券会社もかつては花形であった株式営業部隊を縮小していくがままに任せた。
販売手数料が稼げるからと投信販売にのめり込んでいったものの、ここへ来て行き詰まり感が出てきた。 通貨選択型の投信とか毎月分配型の投信とかに力を入れてきたが、どれも円高やソブリンリスクで成績が急悪化している。
一方、日本株は出遅れもいいところ。 個別企業をしっかり選べば、将来可能性も高いし業績見通しも良い。 配当利回りだって2.5%ぐらい得られて、預貯金の0.02%よりはるかに有利である。 個人の財産作りにいまこそ長期保有を念頭に置いた株式投資を、大々的に営業するときだ。
投信であれば、銀行や郵貯が強力な競争相手であるが、株式投資は証券会社の独壇場である。 どうして、ここで貯株運動を進めないのか理解できない。 だから、発破をかけにいってくるのだ。
本日20時はインベスターズTVの生放送。ぜひご覧ください。http://www.investors-tv.jp/live/
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本を出しました。今回は電子書籍版として、スッと読めるボリュームに抑えました。 さわかみ投信現社長の黒島の本も合せてご紹介します。
澤上篤人「お金をまわして日本を元気にさせよう」
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黒島光昭「特許物語」
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