どっちにしろ、自助自立でいこう

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この長期投資家日記、書けば書くほど「ますますをもって、自助自立だな!」の意を強くしてしまう。

これは、ありとあらゆる分野で通じる確信となっている。 ひとつずつ見てみよう。

先ずは、身近な金融マーケットから。 世界的なインフレ圧力と金利上昇で、カネ余りバブル崩壊は目前となっている。

世界の株式市場や債券市場は急落し、投資損失や評価損そして資産デフレの拡大で、投資家はパニック状態に陥ろう。

そうなると、カネ余りバブルに踊ってきた人達のほとんどが、大きな損失を抱え込む。

最近の投資ブームに乗って新規にマーケットへ参加してきた若い投資家達も、酷い痛手を蒙ろう。

もちろん、年金運用の前線でも巨額の評価損と、売るに売れない投資残の山を築き上げる。

ここ10数年の金融緩和バブルに乗ってきた年金運用だ、それがガタ崩れとなるのだから損失の額も半端ではなかろう。

当然のことながら、若い人たちの投資撤退や年金不安といったものが大きな社会問題となろう。

そういった大混乱下でも平然としている、われわれのような本格的な長期投資に対する評価と見直しが、一気に進む。

次に、金利上昇で国債を買いまくってきた日銀が、保有国債の価格下落で債務超過に陥るのは避けようがない。

37兆円も買い込んでいる株式ETFにおいても、巨額の投資損が表面化する。

問題は日銀だけではない。 国の財政運営でも、1%の金利上昇で利払い負担は3.7兆円も膨らむ。

金利上昇は1%ぐらいで収まりそうもなく、3%4%となっていったら利払い負担はどんどん膨れ上がる。

それでなくとも、毎年の予算の40%前後を国債発行で賄ってきた財政運営だ。 金利上昇で、利払い負担をどう賄っていくのか?

さらに大変なのは、国債発行の大半を日銀による事実上の財政ファイナンスで賄うという綱渡りをしてきたことだ。

これまで野放図に財務や予算を肥大化させてきた日銀や国の財政は、とんでもない混乱に叩き落されよう。

ここでも、われわれ本格派の長期投資家の自助自立の生き方に対する評価が、一気に高まろう。

さらには企業経営の分野でも、金利上昇とマーケット急落による信用収縮で、ゾンビ企業が連鎖倒産していこう。

バブルに踊った経営が一掃されることによって、真っ当にビジネスを展開してきた企業が見直される。

これまた、われわれ本格派の長期投資家にとっては、待ってましたの展開となる。

経済社会のあらゆる分野で、大きな混乱は免れようもないが、どれもこれも健全化には避けて通れない道である。

われわれは本格的な長期投資で堂々と乗り切っていこう。