株式投資は株価を買うものではない

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 円が1ドル81円台に入ってきたとかで日本株市場は浮き足立っている。

 円高イコール株安という単純思考しかできない投資家が多いから、

 売り崩しを図る連中にとっては願ってもない稼ぎ時である。

 

 日本の投資家は株価追いかけ型が多い。

 売られそうと思えば、絶対にといっていいほど逃げることしか考えない。

 安値を買ってやろうと虎視眈々の投資家なんて、まずお目にかからない。

 買うのは上昇トレンドを確認してからといっては、

 下げ相場を不安そうに見守るばかり。

 

 株式投資は企業の将来成長を買うことである。

 株価を追いかけては値ざやを抜こうとするのは、ディーリングであって投資ではない。

 もちろん、ディーリングに明け暮れて値ざや取りに終始する人達はそれでいい。

 しかし、投資家が株価を追いかけていても得られるものは何もない。

 

 投資家だったら安いときに買い出動して、

 将来の値上がりが期待できるものをたっぷり仕込んでおかなければならない。

 安い時をジックリ待つのが投資といっても良い。

 その意味でも、円高で株価が大きく崩れているいまは絶好の買い場だろう。

 

 ひとつだけ忘れてならないのは、買ってよい銘柄をしっかり選ぶことだ。

 いくら安いからといっても、ガラクタを買っては将来の投資収益もなにもない。

 将来きっと大きく輝いてくれるであろう宝物を、

 ボロボロに売られている間に買っておくのが投資である。

 

 円が80円を切っても、それですべての企業が白旗を揚げるなんて考えられない。

 一時的な株安など無視して、ここは思い切り買っておこう。