日本株はどうも売られ気味だが、
ちょっと売られなければならない材料とやらをを洗ってみよう。
結論を先にいうと、どれも大した悪材料ではない。
むしろ、それらを嫌気して株価全般が売られている今のうちに目一杯買っておこう。
まず円高だが、
長期で買っておきたいと思える企業群をみるに、
どこもこの円高を積極的に活用して将来の業績向上に向けた手を打っている。
ところが、株式市場では円高イコール業績悪化イコール株は売りという反応ばかり。
ということは、絶好の買いチャンスを与えてもらっているのだから、
ここは買っておこうとなる。
次に法人税率だが、
日本企業は40.6%でアジア諸国の20%台と比べるとやたら不利な条件にさらされている。
それが、日本企業のグローバル競争力を削ぎ落としているから、
株は買えないといわれている。
確かに現状はその通り。
しかし、そんな逆境の中で多くの企業は懸命にコスト削減努力を重ねている。
その横で法人税率引き下げが政治案件になってきている。
おそらくどこかで法人税率の引き下げが実現するのだろう。
そうなると、コスト削減に懸命の努力を重ねてきた企業にとっては大幅な増益要因となる。
そういった読み込みで、いまのウチに株を買っておくのが長期投資である。
日本の技術がガラパコス化していて、
世界の低価格競争から脱落しつつあるということだが、
技術の最先端を極めることになんら問題はない。
弱いのは世界市場で売れる商品の企画力の方であって、
その辺りを日本の企業は勉強中なのだ。
そう遠くない将来に日本の最先端技術をベースとして、
なおかつ世界で通用する商品が登場してくるのではなかろうか。
その意味で、技術の最前線からは目が離せない。
ところが、株価は日本企業ガラパコス化を嘆いて一方的にダメだダメだの売られ放し。
やはり、買っておけばよい。