よく投資のリターンリターンというが、
たいていの人は儲かりそうな株を発掘して、
早めに買っておくことで達成できると考える。
たしかに、安く買っておけばちょっと株価が戻るだけでも投資差益が得られる。
しかし、それは相場を捉えたディーリング差益であって、投資のリターンではない。
株価でも何でも価格変動を追いかけては、
タイミングよく買って高値を売ることで値ざやを稼ごうとする。
それは値ざやを抜くことであって、投資とは違う。
投資とは世の中にお金をまわしてやって、
経済のパイを大きくすることに貢献する役割を果たそうとする行動である。
経済が発展しみなが豊かになった結果の収益分配が、
コローンと戻ってくるからリターンという。
一にも二にも経済の拡大発展に貢献するを目的とした経済行動である。
いまのようなデフレ経済だとか、景気低迷なんて生活者として嬉しいいはずがない。
だからこそ、われわれ長期投資家はありったけの資金を動員して株を買うことで、
経済の現場にお金をまわしてやろうとするのだ。
政府は財政赤字で身動きが取れないし、銀行は貸し渋りを続けている。
個人の長期投資をおいて、誰が資金を供給するというのか。
さあ、今日は月中報告書を発送する日だ、気持ちを込めて封入作業に取り組むぞ。