富の偏在にブレーキをかけよう(後編)

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所得格差が広がり、一部の富裕層に富がますます集中する一方で、低所得層の生活はどんどん苦しくなっている。

教育格差の影響だとか、ネット社会になってきて従来の仕事がコンピュータやロボットなどに奪われてきている結果だとか、いろいろ言われる。

マスコミなどはデジタル社会化で、社会格差はもう決定的であるかのように書き立てる。

だが、そんなことはない。 社会において、人々あるいは民族の興亡浮沈は歴史の証明するところである。

すなわち、平家物語の「驕れるもの久しからず、盛者必衰の理あらわす」という社会現象は必ず、みられるということだ。

たしかに、時代の変化とともに、それを先取りする人々と、取り残される人々とが、はっきりする。

取り残された人々は没落や低所得化の道へ追いやられるが、そのまま餓死するわけにはいかない。

なんとか食っていこうと必死にもがいている間に、新しい時代への適応力が備わっていく。

この人たちは、もがいて苦しんだ挙句に浮上してきたから生命力も活力も旺盛である。

それで時間とともに、先行して勝ち組とかいわれていた人達に追いつき、そのうち凌駕するようにもなる。

すべて、個々人の意思と意欲にかかっている。 教育格差とやらも、授けられた教育ではそうかもしれないが、創造性や独創性は与えられるものではない。

いくらデジタル社会化が進んでいったところで、経済も社会も人々の日々の生活がベースとなって成り立っているのに変わりはない。

人々の生活に良かれといった方向で、経済が拡大発展していくのは、これまた歴史の証明するところである。

その流れにどう乗っていくかを考え、自分を適応させていくことで、いくらでも生活は成り立つはずである。

ところで、富裕層とまではいかなくとも、誰もがそこそこの資産をつくることはできる。

それを証明する方向で歴史をつくってきているのが、さわかみファンドである。

設定来21年と3か月余、積み立て投資をしてきた人たちは、ならすと年6.1%の財産づくりができていることになる。

ちょうど、12年で2倍だ。 ということは、24年で4倍、36年で8倍という雪だるま式の加速ぶりで財産づくりが進んでいくことになる。

誰でも、毎月1万円以上いくらでもの積み立て投資を続けるだけでいい。 それだけで、20年後30年後にはびっくりするほどの資産形成となる。

そうなのだ、さわかみファンドでもって、1千万2千万の日本人が積み立て投資をしてくれればいい。

富の偏在とやらも、この30年間の過剰資産供給の産物であって、金融バブルがはじければ大部分が吹っ飛ぶ。

ともあれ、誰もが積み立て投資をして財産づくりをしていくのは、実に健全なことである。