お金の流れを広げて社会を元気にさせる

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 日本は世界最大の債権国であり、個人の預貯金マネー残高も米国以下を大きく引き離している。 また、1992年9月からの超低金利政策で、政府や日銀はお金をジャブジャブにばら撒いている。 それなのに、経済活動はまるでマネー不足の国のように息切れ寸前の様相を示している。

 日本全体のお金のまわり方が狭く、一方向でしかないからだ。 たとえば、個人の預貯金マネー残高は791兆円もあり、日本経済の1.7倍もの巨大規模である。 それが、銀行や郵便局の窓口へ行ったまま放ったらかしになっている。

 もし、その10%でも個人個人が自分の思うまま好きなように経済の現場に放り込んでやれば、日本経済にとって16%規模の新しいお金の流れが生み出されることになる。 もちろん、その反動で16%分の旧態依然としたお金の流れが消えることになるが。

 それで得られるのは、お金の流れが広がって日本の経済活動に新しい風が吹き込むことである。 それって、経済活動の活性化に他ならない。 あえて言えば、間接金融に凝り固まった日本のお金の流れに、直接金融的な広がりをつけてやるということだ。

 具体的に書こう。 昨日、徳島のセミナーの後、若い経営者たちとの懇親会で大いに盛り上がった。 彼ら地元の人間が地元で面白がって、お金をどんどん使うようにする。 いろんなイベントでも構わないし、スポーツの企画でもいいが、皆がお金を出し合って皆で楽しむ。

 そのお金は地元の人たちの間でぐるぐる回るわけで、消えてなくなるわけではない。 お金をぐるぐる回すことで、皆が楽しみ地元経済が元気になる。 その輪を少しずつ少しずつ大きくしていけば、徳島の町がどんどん元気になっていく。

 最初は小さなことで構わない。 大事なことは、彼ら若い連中が率先して面白いイベントや企画をどんどん実行に移していくことだ。 それが徐々に多くの市民を巻き込んでいけば、地元の社会や経済はいくらでも元気になる。

 ほんのちょっとお金を使うだけでいい。 やってみれば、こんなにもすごいのかと自分たちが驚くはず。 もう、そうなると預貯金に寝かせておいて、年0.02%の利子を期待するなんてあほらしてやっておれなくなる。 なにしろ、3600年かかってようやく2倍になるようなところへ、お金を放ったらかしにしてあるのだ。

 それよりも、ほんの一部でも自分の意志と面白がりで動かしてやった方が、よほど楽しいと思えないか。 また、お金をまわすことで長い目では大きな実利もついてくる。 それを、若い経営者たちがやってしまおうということになった。

 こういった広がりを、日本各地で創っていきたいものだ。

最後につけくわえたいのがサーフィン大会を通した地域活性化の活動。 www.social-capital.jp を拝見いただきたい。想いに賛同し自分も一手。大会当日が楽しみである。