東証のセミナー

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 東京証券取引所が主催している ”プラス YOU 個人投資家が日本を元気にさせよう” キャンペーンが、昨年5月に始まって先週末までに全国47都道府県の60都市ほどをまわった。 自分も、その多くにお手伝いとして参加した。

 この土曜日が今年度最後のセミナーとして、四国の高知市で2時間の勉強会が開催された。 予定は60名ほどだったが、さてどのくらいの人が来てくれるかなという感じだった。

 開始の20分ほど前までは、ちょぼちょぼの参加者で ”まあ、高知では以前から20から30人ほどだよね” などと語り合っていた。 ところが、始まる10分前から続々と人が集まりだした。 あっという間に東証が用意した資料が全部さばけてしまって、担当者が足らなくなった資料の準備に追われた。

 いざ始まってみたら、91名の参加者となり、予定の5割増しを記録した。 なによりもすごかったのは、若い人たちの参加が多かったこと。 とりわけ、この週末は高知の若い人たちが主催した飲んで食っての町興し祭りをやっていたのだが、そこを2時間だけ抜け出してセミナーに参加しようという人たちが全体を盛り上げてくれた。

 これには、東証のスタッフも講師の自分も気合が入る。 もちろん、最近の株高を受けて株式セミナーならとにかく出てみようかで、参加した人も多い。 しかし、”プラス YOU “ キャンペーンに興味を持ってもらったり、上に書いたような若い人たちの口コミの参加が多かったのは特筆できる。

 個人一人ひとりが少しずつでも預貯金から投資にお金をまわすことで、日本を元気にさせようというキャンペーンは、大いに意義のあることである。 それが、勢いを持って広まりだしたら怖いものなしである。 なにしろ、個人の預貯金マネーは日本の GDP の1.7倍もあるのだから、その10%が動くだけでも日本経済は瞬時に元気いっぱいとなる。

 正直いって、高知にはそれほど期待していなかった。 親しい仲間がいることもあって、これまで幾度となくセミナーをやってきた。 いつも10数名から30人弱ぐらいの参加者と、”世の中を変えていくには、俺たち一部の先駆者がアホになって走らなければいけんぞ” と、檄を飛ばしてきたものだ。 それが、今回は続々と91名。 

 この流れをもっともっと盛り上げていけば、われわれ一般生活者が日本経済を活性化してしまえる。 政治が動くよりも、はるかに生活者密着型の経済回復を成し遂げられる。 かつ、地域住民が中心となった産業構造というものを模索していくこともできる。

 東証の ”プラス YOU “ キャンペーンは、4月からの新年度も続行が決まった。 それもどんどんお手伝いさせてもらうが、ほかでもありとあらゆる機会をとらえて、個人の預貯金マネーを長期の株式投資にご案内する活動を高めていってやろうと、気合が入っている。

 

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