グループの　”さわかみ一般財団”　は、民族文化映像研究所が５０年以上前から日本の伝統的な生活風景と文化をフィルムに収めてきているが、その膨大なフィルムの DVD 化をお手伝いしている。　日本人が自然を崇めながら、自然のなかで培ってきた生活文化を映像に残している、きわめて貴重な民族財産である。

　その DVD を鑑賞する映画会が年に６回、さわかみ投信の会議室で開催されている。　膨大なフィルムを製作された姫田さんも、高齢にもかかわらず、体調の許す限りお越しいただいて、一緒に鑑賞される。　そして、映画が終わった後１時間ほど撮影当時のことをいろいろ語っていただき、また質問にも答えられる。　この時間も、いまだからこその貴重な瞬間である。

　昨夜は、竹縄のさとという記録映像を鑑賞した。　昭和２０年代まで竹縄が盛んに作られていたが、この映画は秩父山地の東側にある集落の様子をとらえたもの。　詳しいことは映画を見てもらうのが一番だが、敢えて一言。

　当時の日本人は体を本当によく使っていたんだなということ。　作業をする両手はもちろんのこと、足の指から腰のひねりまで全身をくまなく使い倒しているのだ。　現代の生活は家電製品などが普及して、なににつけても便利になってきたが、その分だけ体を使わなくなっている。　そして、運動不足とか体調不良とかを訴えることが多くなってきた。

　民族文化映像研究所のどのフィルムを観ても、生命力にあふれた日本人が大自然の中でたくましく生きている姿に感動する。　こういった原点ともいえるものは、いまもこれかも大事にしていきたいものだ。

　次回は、１２月２０日（木）の１８時半から。　越前和紙という映画を鑑賞します。　よろしければ、どうぞお出かけください。　参加費は一人３００円です。

　ブログへのコメントや質問への回答は、毎月第２第４水曜日２０時より配信される生放送番組、「インベスターズTV水曜劇場」にてお答えしております。　当ブログでお答えすることはありませんので、ご注意ください。　インベスターズTV水曜劇場は　http://www.investors-tv.jp　でご覧になれます。

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