これだけの金融がらみ不安が高まって、
なお長期金利が史上最低の水準にあるというのは、どう考えても不合理である。
米国では、国債の格付けが引き下げられたにもかかわらず、
逆に買われて10年ものの利回りが2%を切ってしまった。
いくら世界で最も信用度が高いといわれても、ここで買うなんて理解できない。
本来なら、株式への資金シフトが見られるところ。
債券利回りがこれだけ低いということは、価格が最高値の水準にあるということだ。
ここからの上昇余地は限られている。
もし、世界の金融不安が高まるとしたら金利は必ず上昇する。
つまり、債券価格は値下がりするわけだから、こんなところで債券ポジションを高めに維持しておく理由はない。
逆に、株式の場合は個別企業を選別できる強みがある。
金融不安だろうと金利上昇懸念だろうと、経営努力でいくらでも乗り切れる。
銘柄選別さえしっかりやっておけば、最も安心できる投資対象である。
ありがたいことに、株価全般は大きく売られた後だ。
まあ、読者の皆さんも本格的な長期投資家として、
ここまでの安値をたっぷり買ってきているから、ここから先の展開はのんびり眺めていられる。
連休明けの20日は東北の方へお手伝いに行っているので、お休みさせてもらいます。