米国では中央銀行にあたる連邦準備理事会(FRB)が、
未曾有の大量資金供給で金融ビジネスのてこ入れや産業界の投資拡大を図ってきたが、
その効果がいまいち出ていないということで株価は大きく下げた。
雇用がなかなか増えないなど、
景気の腰が弱いということを嫌気して売りが重なったというところか。
さあ、長期投資家の皆さんはここで買えるかな。
景気の腰が弱いというからには、米国企業の業績見通しも下方修正される懸念は否定できない。
その上、ギリシヤの財政危機が今後どうなるのか不安含みである。
となると、ずっとだらしない日本株市場を横目に、
上値追い基調にあったNY市場が調整局面に入ることもあり得る。
ましてや、機関投資家を含め目先のことしか考えられない、
へっぴり腰の投資家であふれかえっている日本株市場だ。
みなが売り逃げに走りたがっている市場の雰囲気に押されて、
ちょっと買いをためらいたくなるのではないかな。
そういう時ほど、われわれのような筋金入りの長期投資家にとっては絶好の買い場となる。
短期投資家はもちろん、
長期投資を目指す人々さえもここは様子を見たいと思えるような時には、
驚くような安値で買えることがしばしばある。
もともと狙っていた企業の株がびっくりするような安値で手に入るなら、なにをためらうのか。
株価が下がったところで、その企業のビジネスが終わってしまうわけでもない。
だったら、せっかくの安値を買っておかない手はない。
こう書いてはきたが、明日のNY市場が反発したら、慌てた買い戻しが殺到するだろうね。
相場の方向なんて上でも下でもすぐ変わるから、いちいち付き合ってはおれない。
だったら、今日の下げは少しでも買っておきたいところ。