ハイパースケーラーとか称される超のつく過大投資が、米国はじめ各国の株式市場を賑わせてきた。
AIブームに乗って、世界各地でデータセンターの建設などで巨額な投資が次々と発表されてきた。
それを囃して、半導体はじめ関連企業の株価は凄まじい勢いで買い上げられてきたわけだ。
脹れ上がる一途の期待感で、株価はピンポン玉のように跳ね上がっていっていたのは、つい最近までのこと。
ところが、各地で巨大データセンターの建設に反対の声が上がりだしてきた。
地元に巨額の建設資金が投入されるのはいいが、大量の電力や水が費消される。
それに対する反対である。 生活基盤や環境の悪化は無視できないというわけだ。
そういった反対の声が高まってくると、ハイパースケーラー投資へ流れ込んで来ていた資金にも動揺が走る。
大きな投資リターンが得られるということで、200兆円とか300兆円にも上る巨額資金が集まっていた。
そういった巨額融資の一部にでも不安が走れば、凄まじい上昇を続けてきた関連企業の株価にも水をさす。
天文学的な投資案件とばかり、大きな期待感で資金を提供してきたノンバンク融資などで不安感が高まる。
そういった状況変化は、ほんのちょっとしたものでも、これまで買い上がってきた投資家たちは現実という冷水を浴びる。
そんなところへ、昨日の中間選挙で民主党が優勢との報道で、今日の株価は大きく下げている。
共和党が推し進めてきたAI関連の巨額投資など、大企業寄りの政策にブレーキがかかるのではという読みでだ。
この先、中間選挙の最終結果がどう出るかにかかわらず、AI関連の投資ブームに乗ってきた株価上昇は一段落を迎えよう。
期待感で買い上がる段階が一段落し、これからは様々な現実が投資家の熱気を覚ます展開となっていくのだ。
当初は、AI関連の投資ブームに乗ってきた株価中心に売られよう。
だが、そのうち、カネ余りバブル高してきた金融マーケット全面安の展開となっていく可能性が高い。
そうなってくると、この40年余り本格的な下げ相場を知らない投資家ばかりの金融マーケットだ。
機関投資家をはじめ我先の売りが殺到する展開となっていくだろうことは容易に想像できる。
われわれ本格派の長期投資家からすると、ずっと前からバブル高マーケットから離れていたから痛くも痒くもない。
したがって、これから始まるであろう凄まじい売り地獄を、のんびりと眺めていられるというもの。
