日米とも株式市場は、このまま大荒れとなっていってもおかしくない展開である。
この数日、日経平均株価やナスダック市場ではハイテク関連株を中心に下げが加速している。
とはいえ、NYダウ工業30種平均株価をみるに、しぶとく値を保っている。
あたかも、AI関連や半導体などへの投資がすべてではないぞ、米国経済はもっと強いぞと言わんがばかりに。
また、ハイテク関連株の下げを見て、リスク回避の資金が米国債に向かう展開にもなっている。
そうはいうものの、ハイテク関連株などの派手な下げは、データセンターの建設投資にブレーキがかかる可能性ありだ。
AI関連の投資ブームに乗って、おそろしく巨額の投資が世界各国で積極的に展開されている。
その資金を提供しているのは、主としてプライベートエクイティといわれる、ノンバンク融資である。
ノンバンク融資は各国の金融当局の規制外にあって、その規模は銀行融資を大きく上回っている。
より高い利回りを求める金融機関や年金そして富裕層の資金が、投資ファンドなどを通して各種投資に向かっているのだ。
なかには、ハイリスク投資にも流れ込んでいて、当然のことながら損失リスクには敏感である。
そんな資金にとって、ここへ来てのハイテク関連株の大きな下げは、心穏やかでないはず。
どこかで、融資を解約して現金化を急ぐ動きが高まりだしたら、その動きは即座に横へ広がっていく。
そこから先は、売りが売りを呼ぶ本格的な暴落相場に発展していくのは容易に想像できよう。
暴落相場ともなれば、ノンバンク融資の資金のみならず、あらゆる投資関連資金の売りが殺到する。
そうなってくると、ちょっと想像もつかないほどのマーケット大混乱となっていこう。
なにしろ、この40数年間ずっと上昇相場しか経験していない投資家たちが、世界中どこでも大半となっている。
とりわけ機関投資家の運用者たちは、はじめての暴落相場で大混乱に陥るだろう。
巨額の資金を運用している彼らが右往左往の売りを出すことで、マーケットは売り地獄の修羅場となろう。
われわれ本格派の長期投資家からすると、ようやくカネ余りバブル高の逆回転が始まったなだ。
これだけ長く大きなマーケット拡大が続いて生きたから、その逆回転も相当に激しいものとなろう。
大バーゲンハンティングのチャンス到来だが、慌てて買いに入ることはない。
じっくりと展開を眺め、どんな様相の下げとなっていくかをみながら、おもむろに買いに入ろう。
