日本株市場、昨日は大きく下げたのに、今日はすごい勢いで買い戻しが入っている。
相場はこのところ、1000円幅で上がったり下がったりを繰り返す毎日である。
おもしろい展開だなと、ニヤニヤして眺めつつも、こんなの初めてと驚きも隠せない。
なによりも、カネ余りの凄さだ。 これまでなら、とおの昔に上昇相場は息切れしていたはず。
ところが、高値をつけてしばらく休むと、いとも軽々とさらなる高値追いに入っていくではないか。
世界的なカネ余りと、上昇相場がもたらす担保力の増加による買い上げが、すごい好循環となっているのだ。
もうひとつの要因は、世界中の投資家の大半が下げ相場をまったく知らない人達だという現実。
米国株市場でいうと、1982年の8月を起点にして、もう44年間も上昇相場を続けている。
となると、どの投資家も人生このかた、株価は上がるところしか見てきていない。
それは個人投資家も機関投資家の運用者たちも同じこと。 大きな下げ相場の痛手なんて、まったくの未経験。
株価が下がることなんて、まったく想定できない投資家たちが買い参加するとなれば、株価は上がるしかない。
唯一、2008年9月に発生したリーマンショック時、世界の株式市場はじめ金融マーケットは崩落の危機に瀕した。
この全面安を放置していると、金融恐慌にまで発展しかねないと世界は震え上がった。
先進国中心に各国政府は史上空前の資金供給でもってマーケットの下落と経済活動の収縮を止めた。
各国の中央銀行は国債や住宅ローン債権などの無制限買い取りでもって、資金を大量に市中供給した。
同時に政策金利をゼロ、あるいはマイナス金利にまで引き下げて、金融を大々的に緩和した。
これらの緊急措置でもって、ようやくリーマンショックは乗り切った。 世界中の投資家は救われた。
それはいいのだが、あの時の空前の資金供給がベースとなって、その後18年近くの上昇相場を形成しているわけだ。
2年ほど前から世界は政策金利を引き上げるなど、金融引き締め舵を切ってきた。
とはいえ、株価はじめ金融マーケットの下落や景気減速には注意しながらの金融引き締め政策である。
つまり、リーマンショック時の大量資金供給がそのまま続いていて、それがカネ余りバブルの根っ子となっているのだ。
となると、このバブル買いはずっと続くのか? 否、どこかで必ず崩れる。
それは、明日書こう。
