複々合バブル

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世界の金融マーケットは、凄まじいまでのカネ余りバブル高に熱狂している。

史上空前のカネ余りの上に、株価などの値上がりを担保にしたマネーが、さらに上値買いに向かう超バブル状態だ。

そこへ、世界の投資家たちのほとんどが上昇相場しか知らないという、別のバブルが乗っかってくる。

だから、複々合バブルと書いてみた。 異常なカネ余りで、下げ相場を知らない投資家たちが買いまくっているのだ。

米国の株価でいうと、株式の死ともいわれた1966年からの長期低迷相場が、1982年の8月に底を打った。

ダウ工業30種平均株価でいうと、ずっと700ドルから1000ドルの間を、16年もウロウロ低迷していた。

それが、82年8月からの上昇で、2000年には1万ドルとなり、いまや5万ドルを超えている。

つまり、この44年間というもの、米国の株価はずっと上昇基調にあって、大半の投資家にとってそれが原体験なのだ。

債券でいうと、米国の長期債利回りは1983年から2024年までずっと下げ基調にあった。

1982年の9月には15.8%という高利回りを記録したものが、2%台にまで下がっていったのだ。

そう、紙切れ同然の価格にまで叩き売られていた10年物国債価格が、そこから41年間ずっと上昇し続けたのだ。

米国債に群がる世界の債券投資家にとっては、安心きわまりない投資環境を41年間も享受してきたというわけ。

とんでもないカネ余りの上に、世界の投資家たちが下げ相場というものをまったく知らない。

ということは、株価や債券価格は上がるという感覚しかない。 どこかで売って利益確定しようなんて、そもそも考えない。

これでは、株式にしても債券にしても、超のつくバブル高がまだまだ続くと想定したくもなる。

誰も売ろうとしないのだから、株価にしても債券にしても、ずっと高値圏を舞い続けると思えてくる。

さてさて、この先はどうなっていくのだろう? 下げ相場を知らない投資家たちが売らなければ、バブルは続く?

われわれ本格派の長期投資家からすると、こんなバブル高からは遠く離れているに如かず。

なにかのきっかけで、下げ相場を知らない投資家たちが動転売りに走りだしたが最期、地獄の逆回転となろう。

きっかけ? そう、地政学リスク、インフレ、金利上昇、金融がらみ破たん、なんでもいい。

どれもこれも、経済合理性の刃となって、一挙にバブルを消し去ろう。