凄まじい勢いで株高が続いている。 どう見てもバブル現象だが、多くの投資家や市場関係者たちはますます強気である。
彼らからすると、新しい株価形成のステージに入ったとする見解に同調して、買いの勢いをさらに強める一途。
スペースX社という超大型企業の新規上場で株式市場の需給が崩れる懸念もあったが、まったくの杞憂に終わっている。
それどころか、後に続くアンソロピック社などの大型上場を、彼らやマーケットはむしろ熱烈歓迎している。
株式市場の凄い熱気に同調するかのように、マスコミ報道も多くはどんどん熱くなっている。
われわれ本格派の長期投資家からすると、こんなマネーゲーム相場からは一刻も早く離脱すべしの一言。
ところが、運用のプロであるはずの機関投資家たちは、巨額の資金を背負ってズルズルと株価上昇についていくばかり。
彼らは自分の投資判断は棄てて、ひたすらマーケット動向についていく、それをもって運用としている。
よくいわれる、「音楽が鳴っている間は、踊りを止めれらない」で、バブル高だろうが何だろうと上昇相場についていく。
下手に自分の投資判断で売ったはいいが、その後も上昇トレンドが続いたが最期、運用成績で後れを取ったとなる。
そんなリスクを取ってクビにされたり、給料やボーナスが減らされるよりも、黙ってマーケットについていく方が安全。
上昇相場に最後の最後までついていって、どこかで暴落に遭遇しても、どの機関投資家も同様に暴落を食らっている。
その時は、「なんとかショックが発生して、マーケットは暴落しました。 そのため、成績悪化は不可抗力でした」と報告すればいい。
巨額の資金を運用する世界の機関投資家のほとんどが、そういったマーケット追随型の運用に徹しているわけだ。
無責任きわまりない? 年金をはじめとして世界の機関投資家運用が陥ってしまっている、どうにもならない現状である。
これは、1980年代から年金運用本格化に沿って、世界の運用業界が堕落の一途をたどってきたからのこと。
すなわち、年金という大事な資金を運用するにあたって、毎年の成績をチエックしつつ数字を追い求める資金運用に堕した
結果である。
どうしたらいい? この株高バブル、おかしいんじゃない、といった常識的な受け取り方をする人たちが案外と多い。
経済もマーケットも生きものである。 どんな行き過ぎがあっても、いつかは必ず人々の常識あたりに落ち着く。
ここは、機関投資家たちの無責任運用とは一線を画して、自分の資金は自分の投資判断でもって運用するに限る。
