東京証券取引所が2012年5月から、個人投資家層の裾野を広げようという主旨で,「プラス YOU 一人ひとりが日本経済」という全国キャンペーンを展開している。
これまで投資をしたことのない人たちに、長期投資や株式投資の意義や重要性を広く訴えようというもの。 スタート当初は日本株市場の長期低迷もあって、参加者はほんの少数だった。
それが、2012年11月半ばから株価が回復トレンドに入ったこともあって、全国各地での参加者がどんどん膨れ上がっている。 言ってみれば、東証のプラス YOU キャンペーンが日本株の上昇トレンドをリードしてきたといった形だ。
この盛り上がりをさらに高めようと、昨夜サンケイホールで「プラスYOU フェスタ」が開催された。 応募は1700名を超えたとのことだが、先着600名で満席だった。
講師陣は、スタート当初からのメンバー5人。 マネックスの松本大さん、コモンズの渋沢健さん、セゾンの中野晴啓さん、レオスの藤野秀人さん、それに自分。
コーディネーターの内田さんが上手いこと講師陣の味を出させつつ、株式投資の魅力や醍醐味といったものを語らせ、また会場からの質問にもお応えした。
会場は豪華な講師陣ということもあって、最初からやたら盛り上がっていた。 まさに、フェスタという感じだった。
フェスタはフェスタとして、個人投資家層がどんどん広がることは、株式市場にも日本経済にとっても良いことである。
なによりも、預貯金に眠っている個人マネーが経済の現場に流れ込む効果は計り知れない。 アベノミクスなど国が景気浮揚策を講じるまでもなく、個人の長期投資で日本経済をいくらでも活性化できるのだから。
まさに、一人ひとりが日本経済である。