元気な熱中小学校

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北海道は更別での熱中小学校での講義を担当してきた。 全国で熱中小学校の開講が広がっているが、ここは若い。

ほとんどの生徒が30歳代から50歳代までの男女。 帯広から更別あたりの人たち中心だが、札幌からも参加してきていた。

自分の担当は社会ということだが、内容は自由といわれていた。 いちおう、いくつかのテーマを考えていた。

その上で、参加する小学生(?)の顔ぶれを見て、なにを話すか決めようという算段だった。

想定以上に若く行動力もありそうな100名ほどを前にして、即座に地域経済活性化にテーマを絞り込んだ。

それも、評論家的な地域経済活性化論ではなく、「地元の人たちが、自分たちのお金をつかって」が一番だよというテーマだ。

10月に行ってきた、イタリアはソロメオ村。 ドイツバイエルン地方の、ノイスバンシュタイン城。

そして、フィレンツエと海外の実例を挙げた上で、帯広や更別ならどうするかを考えようと生徒に迫った。

やる気は十分にありそうな人たちだ、後は何が足らない? お金? そんなもの、各自が預貯金でたっぷり抱え込んでいるではないか。

アイデア? なにも考えつかなかったら、帯広中を花で飾ればいい。 四季折々の花々で市内を埋め尽くしてやれば、どうなる?

みなでお金を出し合って、市内を花で埋め尽くせば、それだけの量を賄う花き産業が生まれる。

花いっぱいの帯広へ、全国各地から観光客が集まる。 そこそこの観光収入は確保できる。

帯広へ来てみれば判る。 びっくりするほどの食の宝庫で、肉や魚そして野菜をたっぷりと楽しめる。

ちょっと足を延ばせば、十勝川温泉郷だ。 太古の時代の草地が埋もれて、アルカリ性のモール温泉となっている。

いわゆる、お肌にツルツルの湯だ。 全国でも有数の晴天の多い地方なので、寒い冬の朝はスターダストもみられる。

と、こんな具合で観光客を集める土壌は十分にある。 残るは、どうきっかけを作るかだ。

別に観光にこだわる必要もない。 なにを題材にして地元経済を活性化させるかは、各地で違っていい。

大事なのは、地元の人たちが面白がって面白そうな分野にどんどんお金をつかうこと。

地元でお金をつかえば、地元でお金がまわり、地元の人たちの収入となっていく。

その回転を高めれば、地元経済の活性化となっていく。 そこへ、外からの収入がプラスされれば、その分だけ地元経済の規模は拡大する。

要は、預貯金に寝かせてあるお金を引っ張り出してきて、地元の人々にまわしてあげることだ。

それが、地域経済の活性化となっていく。