円高進行と株安で、政府は口先だけのリップサービスを繰り返すのみ。
やるときは断固としてやるというが、そう言うばかりでさっぱり実行が伴わない。
それも、円売り介入をするだけだろうと、マーケットに読まれている。
マーケットはいつでも力のせめぎ合いだから、
時として人々の心理の逆を突くことで想定以上の結果を手にすることができる。
ところが日本のように、
やるやるとリップサービスを続けては、
もう疾うに市場で読み込まれていることをチョコチョコとやったところで誰も驚かないし、
大した効果も期待できない。
なにをやりたいのかわからないし、
さっぱり煮え切らない政府を横目に、
企業の自助努力の方はますますピッチが上がってきている。
円高なら円高で、海外の資産を安く買っておこうという動きが、
最近は加速している感がある。
もう政府なんか待っておれないという、見切り発車の動きだ。
時間感覚と断固たる実行力のない国や役所の行動を待っていては、
ビジネスチャンスを逃すだけ。
まともな企業経営者だったら誰でも考えることだ。
また現実に、自助努力を重ねている企業がいっぱいあるのに、
投資家のほうはこれまた日本の政府や役所と同じ感覚で、なにもせず様子見ばかり。
投資家も見切り発車の買いを入れておいた方が、自助の財産作りにつながると思うが。