今日はさわかみ投信の創立記念日。
1996年7月4日に設立されて早や15年が過ぎた。
設立当初は自分ひとり、半年ほど経ってお手伝いの人が来てくれて、ようやく2人。
1年ちょっとして、現在はユニオン投信の社長をやっている田子が入って3人となった。
そんなちっぽけな起業だったが、いまや80人を擁する投信会社に育ってくれた。
15年の間には、数多くの志高い仲間が集まってきてくれて、みな大活躍してくれている。
一部は事情があって弊社を去っていったものの、それぞれ新天地で頑張っておられる。
さわかみ投信も16年目に入っていくにあたり、経営を新社長以下に全面委譲した。
といっても、経営理念や方向性は未来永劫に変わることはない。
すなわち、
“心やさしい人間が集まり本格的な長期投資でもって、より良い世の中を築いていくのだ、
子供や孫たちに明るく夢のある社会を残してやるのだ”
という強い意思と熱い情熱で挑戦し続けていくこと。
新しく経営陣に加わった3人は、さわかみ投信の哲学や社会的な存在理由をはっきり認識して、
どんどんスピードを上げて行ってくれるだろう。
もともと発信力に秀でた3人だから、大暴れしてくれるのは間違いない。
もちろん、自分は引退する気など毛頭ない。
さわかみファンドの成績や社会認識が現状程度では、お話にならない。
世の中に申し訳ない気持ちが一杯で、とてもではないがのんびり引退などできるはずがない。
まじめに生きている多くの人々が本格的な長期投資で経済的な自立を果たしてもらえたら、
どれだけ素晴らしいことか。
みなが心やさしくしっとりと、そして堂々と生きていける社会を築いていきたい。
そう願って弊社を立ち上げたのに、日本の現状はまったくお話にならない。
ここは、みなで力を合わせてトコトン闘うところである。
そんなわけで、当分はさわかみ投信の会長としてバリバリ働きます。
もっとも、さわかみ投信においてもグループにおいても、若い人たちをどんどん前面に出して、
若いエネルギーを爆発させてもらわないと大きな発展はありません。
自分は全体を引っ張りつつも、彼らのサポート役を務めるようになります。