まもなく梅雨が明けるのだろうが、夏の暑さはいよいよこれからが本番。
原発事故の影響で今年の電力供給は綱渡り状態が続くと予測されている。
それもあって、産業界はもちろん各家庭でも節電意欲は高まる一途となっている。
電力消費量が多いエアコンや冷蔵庫などは高価格の節電タイプが一番売れ行きが良いとのこと。
外にも、電力消費量が通常の電球の半分以下となるLED照明器具がすごい勢いで普及してきている。
省エネ省電力タイプの機器を買い求める需要が爆発しているわけだが、
その先には日本発の世界最高水準を行く省エネ産業の台頭が期待される。
昔、日本が公害問題で悩んだときもそうだった。
国を挙げての公害対策が功を奏して、日本は世界に先駆けて公害問題をクリアした。
それだけではない。
日本の公害関連機器が大きな輸出産業になっていったのだ。
同様に、
今回の電力不足がきっかけとなって日本の省エネ機器が世界に羽ばたくことも十分に期待できる。
なにしろ、電力不足は世界中の問題であり、今後ますます深刻化するのは眼に見えている。
ちょっと楽観的に聞こえるかもしれないが、
上手くいくと自動車産業に並ぶ巨大輸出産業に育っていくこともあり得る。
われわれ長期投資家にとっては興味津々のテーマである。