売って、正月休みを迎えよう

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クリスマス休暇後のNY株式市場がどうなるか興味深かったが、昨日は上昇で終わった。

それを受けて、日本株市場はガンガンの高値追いとなっている。

市場関係者や多くの投資家がずっと騒いでいた、年末までに史上最高値を更新するは、ちょっと難しそう。

それでも、高値追い相場とともに、いい気分で正月を迎えたいと願っている人たちは多いだろう。

一方、こちら本格派の長期投資家からすると、売れるものはどんどん売って、スッキリした気分で年越しだ。

新年からの、さらなる上昇相場を期待する人たちと、いつ暴落がはじまってもいいとする長期投資家。

はっきりと、見方が別れている。 まあ、この先どうなるかは神のみぞ知るだが、おもしろい展開となってきた。

市場関係者や多くの投資家は、マーケットに順張りの株式投資を好む。

順張りとは、上昇相場になればなるほど、皆で飛び乗って上昇相場をさらに勢いつけようとする。

多くの投資家が次から次へと買いを入れれば、上昇相場はどんどん強くなっていく。

それをみて、さらに多くの投資家たちが買い参加してくる。 そういった展開を株式投資だとしている人たちだ。

その点、われわれ長期投資家は逆張りの投資を好むと言われがちである。

マーケットで人気化している銘柄群からは置いてきぼりを食らって、ずっと安値に放置されている株式を拾っておこうとする。

そういった投資のスタイルを逆張り投資という。 実は、この投資スタイルもマーケット動向を相手にしている。

ところが、われわれ本格派の長期投資家はマーケットにどっぷり浸からない。 いつも、つかず離れずだ。

したがって、順張りでも逆張りでもない。 われわれは、ひたすら将来の投資価値からみた投資判断をする。

すなわち、いまならインフレや金利上昇によるコスト圧迫は、かならず企業の業績を押し下げる要因となる。

とすれば、株価にとってもマイナス要因となるはず。 ならば、株価が高いうちに売っておこうとなる。

そして、業績見通しが下方修正されたりして、株価が大きく下がったところで買えばいいと考える。

われわれ本格派の長期投資家は、企業の業績動向など、ファンダメンタルズを大事にした投資を貫く。

すると、当然のことながら、マーケットでの人気化とかとは、つかず離れずの投資スタンスとなっていくわけだ。

ともあれ、1週間後には新年の相場がはじまる。 しっかりとした長期投資で来年も楽しみましょう。