週末は直販8社が名古屋、京都、大阪、姫路などでセミナーを開催した。 そして、土曜の夜は今後の展開について11時半まで熱く語り合った。
各社の近況報告をベースにして、いろいろな質問が飛び交うのを聞いている中で、直販各社それぞれ動きのピッチが上がってきているのを感じさせられた。
前々から、そのうち流れが来るぞと言ってきたが、皆も直販投信への流れみたいなものを実感しはじめているようだ。 手ごたえ感といってもいい。
なによりも、新規顧客の口座開設数が着実に伸びていて、なおかつ伸び率が上向いている数社は元気一杯である。 それに刺激されて他も頑張ろうとなる。
おもしろいのは、新規顧客の獲得が運用成績をみてだけではないことだ。 その会社の理念や方向に賛同して資料請求し、口座を開設する人々が増えてきているのだ。
一般的な投信ファンドは、証券や銀行そして郵便局などが窓口営業を積極的に展開することで、その存在を知ってもらえる。 多額の費用をかけて、新聞に全面広告も打つ。
それに対し、直販投信は営業をせず投信購入希望者からの資料請求を待つだけだから、なかなか世の認識を得られない。 成績は良いのになかなか顧客数が伸びないのが、投信各社の悩みである。
そういった直販ならではの歯がゆさが、少しずつ明るい展望に代わりつつあるようだ。 実際、セミナーなどへの出席者に ”これまで投資なんてしたことない” という方々が、かなりの数を占めるようになっている。
どこかで探し出してか、あるいは口コミでか、ともかくも直販投信のセミナーに参加してみようとなって来ているのは嬉しいことだ。 そういった人たちがどんどん増えていってもらえることが、まさに直販投信の生き様である。