若い人達の3無し、されど

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 今日の日経新聞におもしろい記事があった。 小規模投資非課税の NISA 口座が始まったが、利用者の大半が高齢者層で、若者は敬遠気味というか無関心であるとのこと。

 若い人達が新制度を活用して、株式投資や投信購入で財産づくりをという話に、なかなか乗ってこない。 その理由として、お金がない、投資での成功体験がない、そもそも無関心の、”3無し” 状態を挙げている。

 記事では非正規労働者が増えていることを、その背景の一つとして取り上げている。 給与収入が不安定でかつ低めとなっているから、とても投資なんて考えられないということだ。 

 とはいえ、派遣など非正規労働者が全体ではない。 若い人達の多くが NISA 口座や投資そのものに距離を置いているのは、紛れもない現実である。

 知らないからなんだろう。 投資は博打に近い、そんなものには手を出したくない、そもそもお金お金でギラギラしたくない、そんな程度の認識に留まっているからだろう。

 ところが、若い人達だろうと誰だろうと、人はみな無意識のうちにお金とは切っても切れない付き合いをしている。 投資は博打だとかの一面的な見方しかしないが、毎日の生活でいくらでも投資をしているのだ。

 早い話、自動車や洗濯機など耐久消費財を購入するのも投資である。 7年とか10年の利用価値を買っているではないか。 将来へ向けてお金をつかっているのだから、もう立派な投資である。

 お金は天下のまわりもので、ぐるぐるまわることで経済や生活が成り立っている。 消費でもなんでも、お金をまわしてやるのは自分であり、自分の意思や夢や思いを好きに乗せてやれる。 そして、将来に向けてお金をまわしてやるのが投資である。

 要するに、消費も投資も自分とは切り離せないものなのだ。 その時、自分も頑張って働くが、お金にも働いてもらい、その二つの働きが右足と左足となって、しっかり生きていくことほど力強いものはない。

 そう、お金は自分にとって力強い味方なのだ。 大切な味方が少しずつでも大きくなっていってくれたら、長い人生でどれほど心強いことか。 また、大きく育っていってくれた味方を自分だけではなく、世の中のためにもお役に立てられたら、どれほど素適でカッコ好いか。

 このあたりの勉強会をもっともっとやっていかないとな、そう強く思う。

 今日は武道館で、夢アワード2014がある。 若い人達のの夢が結集する熱い1日となるぞ。