直接金融のプレーヤーを輩出させるメッカ

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 3年前から、関西のある大学院で講義をしている。 毎週土曜日の朝9時から3時間、集中講義を8回やるわけだ。学部出身者と社会人とが半々ぐらいのクラス構成で、たっぷりと頭をこき使う授業にしている。 終わりごろには、学生共々くたくたになる。

 テキストは一切使わない。 こちらが、日本は間接金融一本やりといっていい経済運営システムでやってきたが、その功罪と限界、そして一刻も早く直接金融の流れを確立していくことの重要性を、先ずリードする。 毎回、いろいろな断面を40分ほど話して、後は学生に考えさせる。 考えさせるといっても、ほとんど分かっていない。 金融関係の人もいるが、直接金融に関しては知らないことばかり。

 当然のことながら、翌週まで徹底的に調べ、かつ自分の頭でいろいろ考えてもらう。 それを講義のはじめに発表してもらうのだが、調べが薄っぺらだったり考えが浅かったりで、トコトン追求される。 いろいろ指摘された点をすべて次の週まで、さらに調べ考えることになる。 その積み残しがどんどん重なっていくから、学生は大変。

 といっても、大学院の勉強はそのぐらい猛烈にやってもらわなければ話にならない。 トコトン調べ、トコトン考えさせる。 ちょっとばかしの勉強でプレゼンしたところで、どれほど穴だらけかを嫌というほど思い知らせてやらなければならない。 そのぐらい厳しく鍛えられるのが、直接金融の現場では日常茶飯事なんだから。

 そもそもの始まりが、日本に直接金融のプレーヤーを輩出させるメッカにしようという構想を、大学の方で面白いと受け容れてくれたもの。 まだ大学内でも直接金融に対する認識がそれほど行き渡っていないので、動きは遅々としているのが実情。 来年は勝負をかけようと考えている。

 皮切りは、1月13日(日)に京都で学生募集の大セミナーが行われる。 そこで、学部出身者はもちろん社会人を対象として、日本において直接金融の流れを広く太くしていくことがどれほど重要かを、質疑応答ベースでちょっと実感してもらう。

 日本経済を立て直すには、お金の流れを広く太くしてやり、かつ多様化させなければならない。 そういったプレーヤーになってみようと思うなら、挑戦してみてください。

 実は、さわかみグループ全体が投信から始まって、あらゆる分野で直接金融をすでに実践しているわけだ。 大学院での勉強もあるが、経済や社会の現場で学んでいく方がもっとみになる。 とりわけ、学生諸君や若い人達にはすごいチャンスが広がることになる。 グループの方へ、本気で遊びに来たら?

 

 ブログへのコメントや質問への回答は、毎月第2第4水曜日20時より配信される生放送番組、「インベスターズTV水曜劇場」にてお答えしております。 当ブログでお答えすることはありませんので、ご注意ください。 インベスターズTV水曜劇場は http://www.investors-tv.jp でご覧になれます。

 

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