昨日は久しぶりに株価がまともに上がってくれた。 それで、ちょっと気分がいいのだが、実はもっと面白いことがある。
米国の長期金利が、ようやく正常な水準を意識した動きを見せ始めたかなと感じることだ。 10年物の流通利回り、つまり一般的にいわれる長期金利が2度にわたって1.4%台をつけるなんて、かつて考えられなかったこと。 その後も、1.5%から1.7%あたりをうろうろしていたのが、ここへきて1.83%へすうーっと上がってきた。
まだ、ほんの走りといった感じだが、このまま徐々に長期金利が上昇していってくれるとありがたい。 それは、米国景気そして世界経済に対する、ちょっと前までの過剰な警戒感が薄れていっている証明なんだから。
この先どうなるか分からないということで、世界で最も安全と目される米国債に資金が集中していたものが、そろりそろりと解れていこうとしているのだ。 警戒感が解れていけば、その分だけリスクを取ろうという動きも高まってくる。
リスクを取ろうということは、前向きの経済活動が活発化することであり、株価が上昇することでもある。 どちらも、経済の拡大発展には大歓迎の動きである。 それで、いい感じといっているわけだ。
もうひとつ、おまけがある。 米国の長期金利がちょこっと上向いてきたら、すぐドル買い円売りに為替が動き、それをみて日本株も上がってくれた。 そう、昨日の株価上昇はちょっとおまけくさい面がある。
それでも構わない。 このままチョロチョロでも良いから上昇トレンドを続けてくれたら、そのうち本物の上昇相場になっていく。 いまの日本株市場にはまともな買い主体がいないから、株価のじり高基調が自然発生的な上昇相場を誘引してくれのるは願ってもないこと。
出来れば今日もドカーンと上げてくれて、気分よく週末を迎えたいですな。
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