相場って本当に面白いものだよね。 落っこちる時もどさっと下がるし、売られすぎで戻る時もドカーンとくる。 そのほとんどは、投資家心理の然らしめるところなんだがね。
怖い、大損を食らいそうだ、というような時は逃げ売りが殺到する。 そんなときの投資家心理は、もう損したくないの一言。 ここで投売りしようとしている株の本来価値など、まったく念頭にない。 ただ逃げたい、それだけだ。
だから、やみくもな投売りが収まってくるにつれて、本来の価値を無視して売り込みすぎた株などに、大慌ての買い戻しが入る。 そういった買い戻しが横へ広がって、相場全体がドカーンと戻すわけだ。 昨日のヨーロッパや米国の株式市場の大幅な戻りが、その典型パターンである。
恐怖感で売っては、慌てて買い戻す。 それが投資家心理といってしまえばそれまでだが、ひとつ忘れていることがある。 投資とはいつでも将来価値を買うということだ。 株価を売って株価を買い戻すのが投資ではない。 ところが、現実は株価動向に右往左往する人たちばかり。
相場が上がったり下がったりしている間も、多くの企業はたゆまぬ経営努力を重ねている。 つまりは、投資価値を高め続けてくれているわけだ。 そういった企業を応援しようといっている長期投資家が、ちょっとした相場変動におたおたするなんて、腰抜けといわれても仕方あるまい。
読者の皆さんは逃げずに頑張ったと思う。 うちも、たっぷり買わせてもらった。 今日あたりの戻りはニヤニヤしながら眺めましょう。
こちらは、一度は自分だけ会社に残ろうと諦めた今日の工場訪問、午後から参加しに行ってきます。 技術の方々のお話をたっぷり伺ってきます。
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