金曜日から週末にかけて、欧米はじめ各国の株式市場は大きく値を飛ばした。 イタリアの政局混乱に収拾のめどが立ってきたことを歓迎してのもの。
ひとり日本株市場はカヤの外。 木曜日に米国市場が大幅安だったのを受けて、金曜日はお得意の不安先行の相場展開となり、そのまま週末を迎えたため。
今朝、シカゴの先物をチェックしたら、日経平均でたったの70円高。 そのあたりの水準で今日の東京市場は始まるのだろうが、まったくのしみったれ相場だよね。
下げるときは、一人前以上に大きく下げているくせに、戻りはほんのちょっぴりでしかない。 こんなしょぼくれ相場を続けているから、米国市場との差はどんどん広がっていく。
もちろん、市場では参加者の利益追求や思惑が集まって相場展開となっていくものだから、日本株市場そのものがしょぼい期待しか集められないということだ。 外国人投資家が積極的に日本株を買ってこなければ、誰もよう買えないというのも、日本株市場における投資家の期待や思惑の小ささ故ともいえよう。
どうしたらよい? まあ、われわれ長期投資家がとにかく積極買いを進めることだ。 しっかり投資価値を高めてくれている企業は、調べればいくらでもある。 そういった企業さえ選別すれば、株価はやたら安いから、ここはいくらでも買っておきたいところ。 もともと相場など無視して、さっさと行動するのが長期投資家の真骨頂である。
長期投資家がどんどん積極買いすることで、株価の一部でも上昇傾向が見えてきたら、あとは放っておいてもよい。 相場追いかけを得意とする日本の投資家は、すぐ色めき立って買い参加してくる。 結果として、日本株市場は元気になっていく。
株価上昇は景気回復の特効薬である。 いまはともかく株式市場を活性化させて、その心理効果や資産効果を高めようではないか。
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