リビアの社会情勢が緊迫化している。
世界8位の原油産出国で、
地中海を挟んでリビアの北部に位置する欧州各国にとっては、
穏やかならぬ状況である。
とりわけ、イタリアはリビアからの難民の漂着に神経を尖らせている。
この先どのような展開になるのか、だれにも分からない。
経験から言うと、
マスコミや市場の反応は問題が勃発して数日間が一番大きくなるものだ。
マスコミは今現在の状況を報道するのが仕事だから、
なにか起こるとそれをできるだけ詳細に伝えようとする。
リビア情勢がこうなっている、
中東各地にも飛び火しそうだとかの記事が紙面を埋め尽くせば、
読者は大変な事態だと不安を過剰に高めることになる。
そういったマスコミ報道を見て、投資家の多くは
“これは大変だ、相当に下げそうだ、早めに売っておこう”
という行動に走る。
それが、株式市場の暴落を引き起こし、
投資マネーの国債などへの緊急避難につながっていく。
昨日の世界市場が、まさしくそういったリスク回避の反応を示した。
そのうち、
事態の深刻度合いがどのくらいか判断できるようになるにつれて、
人々の心理にも落ち着きが戻ってくる。
当然のことながら、
投資家の間でも価値判断を無視して売り込みすぎた株を買い戻そうとする動きが出てくる。
それが、株価の急反発を招くこともしばしば。
さて今回はどうなるのだろう?
はっきりしているのは、
どんなことが起ろうと地球上69億人の毎日の生活は消えてなくならない。
それを支える企業活動も途切れることはないという現実。
そういった企業の株価が大きく下がったら、黙って買っておこう。
本日、インベスターズTVの生放送。
下記から視聴できますのでぜひどうぞ!
http://www.investors-tv.jp/live.html
今日はどんな話になるのだろう?