下がる時だけは一人前

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 20日の日本株市場は、前日のNY市場大幅安を受けてズルズルと値下がりした。

 昔からNY市場の写真相場といわれてきたが、

 まったくをもって東京株式市場はだらしない。

 相も変わらず外国人投資家の日本株買いをひたすら待ち望む姿勢もそうだが、

 いつまで植民地相場を続けたいのだろうか。

 

 中国の急成長に追いまくられているとはいえ、

 日本経済は世界有数の規模を誇る。

 巨大な工業生産力や1億人を超す非常に高度な消費市場を抱え、

 世界最大の債権国という地位も揺るぎないし、

 さらには国内総生産の1.6倍もの個人マネーを預貯金に眠らせている状況からも、

 何故そうも悲観にくれるのかさっぱり理解できない。

 

 人口が減っていくといっても、

 日本は世界10番めの人口大国から、

 2050年には世界16~18番目に下がるだけで、

 相変わらず巨大な人口を抱えた大国である。

 それよりもすごいのは、

 一人当たりの経済規模でみると現在も2050年の段階においても、

 米国と日本だけがダントツの高水準を誇る人口大国なのだ。

 なにをそうビクビクするのか。

 

 投資はいつでも主体的な行動である。

 景気動向が弱弱しいとかデフレ状態が続いているとかの全体論は放って置いて、

 強い経営に徹している企業だけを選別して投資するという単純明快な判断が、

 どうしてできないのだろう。

 

 われわれ長期投資家はへっぴり腰の投資家ばかりの日本株市場を横目に、

 さっさと買っておこう。