ベー・チェチョルさん

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 韓国のテノール歌手で、

 80年代90年代に世界を舞台に大活躍していた彼は突然、

 甲状腺がんに罹ってしまった。

 

 ドイツで手術を受け、声帯を切り落として歌手生命を立たれた。

 どうしても歌いたい、

 もう一度オペラの舞台に立ちたい思いを断ち切れず、

 彼と彼の熱い支持者たちはあらゆる手お尽くした。

 

 偶然にも京都大学名誉教授の一色先生にめぐり合い、先生の執刀を受けた。

 声帯の横の筋肉を寄せて、

 それを声帯の代わりに震わせてなんとか声を出せるようにした。

 そこから彼の死にもの狂いの努力が始まった。

 

 それから3年。

 彼はようやく歌を歌えるまでに復活した。

 右の肺もほとんど死んでしまったから、声量は往時と比べるまでもない。

 しかし、彼は歌を歌える喜びを体一杯にして、

 手術後初めてのコンサートを、ずっと最も熱く応援し続けた支持者がいる日本でやった。

 

 さらに2年。

 彼は完全復活した。

 信じられないことに、

 右の肺もレントゲン写真を見るに、ほとんど元の状態まで戻った。

 2度にわたる手術を立ちっぱなしでやった84歳の老教授一色先生も、

 人間の思いや意志の力は科学を超えるものがあると、おっしゃっておられる。

 

 今年は日韓併合100年、なんとか紅白歌合戦でベーさんに歌ってもらいたい。

 よろしければ、メールをNHKへ送ってください。

 第61回NHK紅白歌合戦にベー・チェチョルさんを出してくださいと。

 http://www.nhk.or.jp/css/goiken/mail.html

 

 今日はベーさんの話だったが、これも長期投資と思いませんか。

 なお、来週1週間すみませんが長期投資家日記をお休みさせていただきます。