もう気がつかれている人も多いと思うが、
最近の日本企業の海外投資動向はすごいものがある。
この円高進行を活用して、
海外資産を安く買っておこうという動きが企業の間で活発化している。
どんな商売でも安く買える時には無理してでも買っておくのが、儲けの第一歩である。
日本企業による海外資産や権益に対する最近の買いっぷりは半端ではない。
この買いは後で効いてくるだろうね。
おもしろいのは、
円高だ大変だ企業にとっては致命的な打撃となると大騒ぎしているマスコミが、
その横で企業の海外投資が加速している記事を次から次へと載せていること。
読者の皆さんも読んでいるよね。
ところが、日本株市場の参加者は感覚が古いのか、
相も変わらず円高イコール株安といった単純反応を繰り返すばかり。
そして日本の投資家は、
運用のプロを自認する機関投資家を含めてへっぴり腰の人が多いから、
円高進行と見れば株式市場暴落を連想して我先の売りに走る。
このブログではこれからもずっと言い続けるが、
投資なんて安く買って高くなるのを待つだけの作業である。
それなのに、日本の投資家の多くは下げ相場に接するや売り逃げばかりを考える。
株価全般が安くなっているところをさらに売って、
どれだけ儲けられると思うのだろうか。
自分で自分の首をくくるだけのことでしかない。
儲けたいのなら空売りすればよっぽど儲かるのに。
救われるのは、企業がどんどん積極的に海外資産を買っていること。
いずれはそれらが大きく利益貢献してくれるだろう。
われわれ長期投資家は、
そういった前向きの会社の株を、いまの安値のうちに目一杯買っておこう。