政治のことはあまり語りたくない。
経済人であるならば、本業のビジネスで創意と工夫を凝らして、
あらゆる状況を乗り越えていく自助の精神と覚悟が問われるだけのことなのだから。
とはいうものの、政争に明け暮れては景気の足を引っ張るような鈍感な政治には、
さすがにウンザリさせられる。
景気の気の字は、気分の気であり心理的なものが大きい。
よく政府高官が粛々と政策を進めるというが、
そんな役所的な発言ではデフレを打破することはできない。
国民の皆さん、しばらくはこれこれの厳しい政策を断行しますが、
その先にはこれだけの効果は国民の皆さんにお届けします。
皆さん一緒に日本経済の将来を明るくさせましょう。
といった具合に、国民をその気にさせるぐらいの政策をはっきりと語れば、
ぜんぜん違うのにといつも思う。
具体的には、どんな政策が考えられるのか。
今から出張なので、明日書こう。
【国民ファンドで日本経済を活性化する】
長期右肩上がり相場の再現、それもずっと健全に③
さて国民ファンドだが、かつての持ち合いと同様の「買えば上がる好循環」をつくってしまうことになる。企業や銀行それに生保が日本株を買いまくった役割を、今度は個人の預貯金マネーが果すのだ。
オープンコンペ参加の各ファンドは、すこしでも良い成績を上げようと個別有望企業をリサーチしては、どんどん積極的に買っていく。相場の地合いが買えば上がる状況となってきているから、各ファンドも成績を出しやすい。当然のことながら、それらをまとめた国民ファンドの成績も尻上がりに向上していく。それはそのまま一層の預貯金マネー流入を呼び込むことになる。
この好循環は、高度成長期に持ち合いの進展で日本株全般が強力な上昇軌道を描いていったのと同じである。しかし、中身が違う。ビジネス拡大など持ち合いのメリットを追求した「企業村の論理」による株買いではなく、将来有望株を個別選別して長期保有しようとする本格的な株式投資だ。かつてよりはるかに健全な右肩上がり相場となっていく。
つづく・・・