土曜日、函館での勉強会はFP 協会道南支部と東証プラスYOU の共催だったが、なんと150名の参加者を得て大盛況だった。 10年以上ぶりの函館で、いつも20~40名の参加がやっとだったのに、これだけの変化には驚かされた。
FP 協会の人達も、想定をはるかに超えた参加者に大張り切りもいいところだった。 事前アンケートでは、投資未経験者が30%を大きく上回っており、投資をしてみようという流れが高まっているのを実感させられた。
この流れが地方で高まっているのは、大いに楽しみである。 日本経済や社会において、将来とんでもない発展につながっていく可能性を秘めている。
夜の懇親会で、やたら盛り上がったのはそこである。 地方の人達は地元の社会や経済に対する愛着が強い。 その人達が長期投資を武器に持つと、一体どうなるだろうか?
長期投資は企業への応援投資を通して、世界の成長をお手伝いさせてもらう。 つまり、われわれのお金は世界を舞台にして、より良い社会をつくっていこうよと頑張って働いてくれる。
しっかり働いてくれて戻ってくる長期投資のリターンは、東京に住もうが地方に住もうが同じ100万円である。 しかし、生活コストが全然違う。
東京だと生活コストが70万~80万円かかるから、残るのは20万~30万円ぐらいのもの。 それが、地方だと50万円だとか40万円、あるいは30万円もある。 ということは、50万円とか70万円も残ってしまうのだ。
つまり、地方で生活すると、長期投資で得たお金のつかい勝手が抜群に高いのだ。 すごく余裕が出てくるお金を、そのまま地方でつかうと、地元経済はどうなるか?
想像するまでもなく、地元経済はどんどん元気になる。 経済なんて、お金がぐるぐるまわればいくらでも活性化する。 そこへ長期投資で得たお金を上乗せしてやったら、地元経済は拡大スパイラルを描きながら活性化していくことになる。
函館のような人口27万ぐらいの地方都市だと、この拡大スパイラルが一部ではじまると、小さな変化でも住民には見えやすい。 すると、ますます多くの人達が長期投資に参加してくるだろうし、そのリターンをどんどん地元経済へ投入することになる。
この循環で、地方都市はみるみる元気一杯になっていく。 地方に住む人々が長期投資で富を殖やし、それを地元でつかっていくことで地方経済はいくらでも活性化する。
アベノミクスなど国の政策に頼ることなく、民間の手で活力ある経済を築いていけるのだ。 それも実に簡単なこと。 民間がたっぷり抱え込んでいる預貯金を長期投資にまわすこと、そして殖えたお金をどんどんつかうだけでいい。
こういった流れを、どこかの地方都市や町が先鞭を切ったら、あっという間にその成功体験は日本中に広まっていく。 なにしろ、地方はどこも経済活性化に躍起となっているのだから。
地元経済活性化への思いや願望はある。 問題はどうやったらいいのかだ。 そこへ、長期投資をかませてやれば、いろいろな可能性がグーンと広がっていくはず。