このまま下げに入るか

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米国株も日本株も下げ気味である。 長期金利が米国では5%台、日本では3%台に乗せたことを嫌気してのもの。

米FRBも日銀も政策決定会合を控えて、投資家や市場関係者は政策金利の引き上げを警戒している。

その背景には、原油価格が1バレル100ドル台に乗せてきたりで、世界的なインフレ圧力がある。

この世界的なインフレ圧力だが、ロシアによるウクライナ侵攻、イラン紛争によるホルムズ海峡封鎖などが指摘される。

他にも南米ペルー沖で発生しているスーパーエルニーニョも、異常気象や農産物収穫に悪影響を及ぼしつつある。

それらは、ずっとカネ余りバブル高を演じてきた世界の株式市場にとっても重荷となってくる。

このまま下げが続くと、プライベートクレジットの分野で先行き不安が高まり、現金化の流れも出てくる恐れがある。

これは、やっかいである。 そもそも、プライベートクレジットは各国の銀行規制を逃れて急拡大してきた。

世界の年金や生保など金融機関や富裕層が、より高い利回りを求めて投資ファンドなどに雪崩れ込んできたもの。

プライベートクレジットはプライベートエクイティとも呼ばれ、世界の銀行の融資残高を上回る規模になっている。

銀行の融資残高は各国の金融当局のコントロール下にあるから、一応は安心である。

ところが、プライベートクレジットは、その実態が金融当局の把握外にあって、政策でコントロールできない。

そんなプライベートクレジットが急膨張して、世界の金融マーケットを大きく下支えしてきたわけだ。

いってみれば、超のつくカネ余りバブル高の胴元でもある。 銀行融資を上回る超巨大な資金源として。

そのプライベートクレジットだが、しばらく前から一部の投資ファンドで解約・現金化の注文が増えていると報道されてきた。

そういった現金化の流れが大きくなってくると、やっかいである。 もともと金融当局の眼が届かない投資勘定だ。

散発的に出ている投資ファンドなどからの売りが加速すると、どんどん疑心暗鬼が広がるのは容易に想定できる。

そうなってくると、世界中のマーケットあちこちで売りが売りを呼ぶ、魔の連鎖がパッと広がる。

やっかいなのは、金融当局のコントロール外の巨額資金が、あちこちで穴が開いて資金流出の連鎖を招きかねないことだ。

マーケットで一番めんどうなのは、どこでどれだけの売りが出るのか、まだ売りがどれだけ残っているのか、見当もつかない時だ。

その不安が、下げ相場をどんどん増幅させてしまう。 そんな展開も、想定しておこう。